
留学中に就活をしたり、留学したことのある就活生なら誰もが『キャリアフォーラム』について聞いたことがあると思います。
キャリアフォーラムはしっかり対策さえすれば本当に『Easy』です。
実際に多くのグローバル人材がキャリアフォーラムを通じて短期間で大手企業に就職していて、私もその一人。
『どのキャリアフォーラムがいいの?』『穴場は?』
そのような疑問を持っている方はぜひ読んでいただきたいと思います。
まずはキャリアフォーラムに潜む企業側の採用意志などを理解し、どのキャリアフォーラムが穴場であるのかについて考察したいと思います。
この記事の目次は以下の通りです。
キャリアフォーラムとは
ご存知の方も多いかと思いますが、キャリアフォーラムとは何というところから解説していきたいと思います。
簡単に言ってしまえば『最も内定がとりやすい就職フェア』だと思います。
キャリアフォーラムを運営するディスコ(DISCO)のCFN(キャリアフォーラムネット)から抜粋した公式の説明は以下の通りです。
『キャリアフォーラムは、1987年にボストンから始まりました。そして今では海外の大学・大学院で学ぶ留学生をはじめとするバイリンガルの人財にとって、欠かすことのできない貴重な就職活動のスタンダードとなっています。』『開催地もボストン、ロサンゼルス、サンフランシスコ、東京、大阪、ロンドン、シドニー、上海へと広がり、多くのグローバル企業と優秀なバイリンガル人財との出会いの場をプロデュースしています。』参照先:https://careerforum.net/ja/event/
近年開催地を急激に広げ様々な留学中の日本人や日本に留学する外国人留学生の就職活動のスタンダードとなっています。
実際に私は学生時代にアメリカの大学に留学し、新卒で入社した日系大手企業はキャリアフォーラムで内定をもらった企業です。
現在働いている外資系コンサル企業に関しても毎年世界中のキャリアフォーラムに出展しています。
振り返って見るとキャリアフォーラムを使って非常に簡単な就活を実現できたと思います。
キャリアフォーラムなしでは今の人生どうなっていたかわからないというくらいの、留学生参加必須のジョブフェアです。
今留学中の皆さん、留学から帰って来た皆さんも必ず参加するようにしましょう。
開催時期ですが地域によって異なります。
東京や大阪キャリアフォーラムは就活ピーク時より遅い時期に設定されていて、比較的メインの就活後も一発勝負を狙いに参加しやすいです。
ボストンは10月から11月程度と、中間試験と重なるというのが毎年当たり前のようになっています。
それを留学中の就活生は死ぬほどの勉強量と就活対策でいっぱいいっぱいになりながら参加する。
これがボストンでは毎年定例になっているのではないかと思います。
それぞれのキャリアフォーラムを自分の中で位置付けてみて、参加すると就活のフェーズにメリハリがついて良いのではないかと思います。
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どのキャリアフォーラムに参加すれば良いか?穴場は?
さてどのキャリアフォーラムに参加すべきなのでしょうか。
結論は『参加可能なキャリアフォーラムは全部参加する』ということに尽きると思います。
理由は非常に簡単です。
なぜなら、キャリアフォーラムは正直慣れていないとよっぽどの学歴や特技を持った人ではないと内定を取るのが難しく、経験は必ず今後に活かすことができるからです。
またキャリアフォーラムは短期間でいくつもの面接を行います。
短期間で就活の戦闘能力を高めて成長できるチャンスです。
必ず場数をふみ、様々なシチュエーションになれておくことは内定を取るためには非常に重要なことです。
では一体どれだけ現在キャリアフォーラムが開催されていて、企業数はどれくらい参加しているのでしょうか。(2020年4月時点)
- ボストンキャリアフォーラム(11月):240社参加
- 東京キャリアフォーラム(6月、12月):100社参加(夏)
- 大阪(京都)キャリアフォーラム(7月):10社参加
- ロンドンキャリアフォーラム(4月):23社参加
- シンガポールキャリアフォーラム(9月):5社参加
- ロサンゼルスキャリアフォーラム(3月):56社参加
- 外国人材のためのキャリアフォーラム(2月):28社参加
- 上海キャリアフォーラム(10月):26社参加
- Accounting&Consultingキャリアフォーラム(10月):11社参加
- 留学経験者のためのキャリアフォーラム(7月):38社参加
びっくりしますよね?
私が参加していた時より多くのキャリアフォーラムが出て来ています。
参加企業も増えているように思います。
この流れはグローバル人材の採用のニーズの増加に乗ってどんどん増えていくのではないでしょうか。
実際に私が参加したのは『ボストン』『東京』『大阪』です。
以下、それぞれに参加した印象や難易度についてを書いてみたいと思います。(※大阪キャリアフォーラムは現在なくなってしまっているようなので省略します)
ボストンキャリアフォーラム(体験談)

参加したキャリアフォーラムについてはそれぞれ別記事でもっと詳細に書いてみようと思いますので参加した印象や難易度のお話をしたいと思います。
結果ですが、こちらで内定をいただくことはできませんでした。
言い訳ですが留学直後の参加で準備が到底できず、事前に企業に申し込むこともしなかったという事が悪い結果に繋がったのかと思います。
(クラムチャウダーすごく美味しかったです笑)
印象ですが、こちらで内定を取る事は『結構難しい』と思います。
というのも参加者が非常に多く、参加している人のレベルが総じて高いからです。
どのような人が参加するかというと交換留学生はもちろん、アメリカの現地学生、日本人でアメリカで育った学生、1年次からアメリカの大学に入学している学生などで、名門大学からの参加も非常に多いです。
まして『交換留学生』として1年程度の留学で内定を手にするのは非常に難しいというのが私の感想です。
よくよく考えてみるともちろんそれは当たり前のことだと思います。
小さな採用のパイを、優秀な学生ばかりで取り合いますので、採用側としては学歴や英語能力、また生まれや育ちなどのバックグランドでまずは足切り選考を行い、ESやレジュメなどはほとんどみていないのではないでしょうか。
これは非常に短期間で多くの優秀な人材からESや履歴書、レジュメが送られて来たら、『効率化』を常に追い求める企業はもちろん見るわけがありませんよね。
採用担当者はどのような選考をしているのでしょうか?
あくまでも予想の域にすぎませんが、私が採用担当者であれば、まずオンラインで入力されて来たデータをパソコンのエクセルに落とし、学歴、TOEICの点数でフィルターをかけてしまい、それで残った学生のレジュメをみてさらに絞っていくということをします。
東京キャリアフォーラム(夏)体験談
結果、私はこちらで新卒採用をいただいた企業から内定をいただきました。
また他にも多くの企業から内定をもらい、面接は受けられないほどアポイントをいただきました。
東京キャリアフォーラムで内定をもらった方法などについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

印象と難易度ですが、間違えなく『簡単で穴場』です。
それには大きく2つ理由があるかと思います。
- 6月末という開催時期
- 学生の質がボストンと比べると低下する。
簡単で穴場な理由①:開催時期
『6月末という開催時期』について
『いやいや、就活としては遅すぎでほとんど企業も採用を決めてしまっているでしょう。』
と考えられる方が多いと思いますが、実際もし企業が取る気なかったら大金を払ってキャリアフォーラムになんて参加しません。
採用する企業側の立場に立ってみれば、おそらく、グローバル人材の採用について、キャリアフォーラムに参加する企業は戦略的に『東京キャリアフォーラム』にかけていると思います。
もちろん通常のルートからグローバル人材を何人かは採用するかとは思います。
しかし毎年参加しているキャリアフォーラムで必ず企業は●●人を採用するぞという前提で通常の一般選考を行い、毎年予算通りに採用をするのです。
また6月末という時期については、
企業は一般採用活動の終盤に差し掛かり、その企業の予算通りの採用人数にまだ到達していない場合は、必ず予定していた採用の人数に合わせるために、採用する意志が働きます。
ですので、6月という採用時期は間違えなく就活にプラスに働くと考えてよいと思います。
簡単で穴場な理由②:学生の質がボストンより低下する
『学生の質がボストンより低下する』という点ですが、
これは6月末という採用時期にも関係しています。
採用時期が遅いことにより、非常に優秀な人材はすでに内定を決めていて、東京には来ないことが多いです。
しかし前述の通り、企業の採用人数は基本的には年間で●●人と決まっています。
そのため企業は人を採用しなければなりません。
そうすると自ずと就職の難易度が下がるのは当たり前の話です。
もちろん企業の採用する意志が強ければ、レジュメに関してもより深くみていくのではないでしょうか。
また、参加のハードルが低いというのも『学生の質がボストンより低下する』ということに繋がります。
ボストンと比べて交換留学生が非常に多く、相対的に優秀な人材の割合はボストンより必ず劣ります。
そうした中である程度のレジュメを準備し、企業の面接に対する対策をしておけば、他の参加者と比較された際に、内定を勝ち取るということが容易にできるのです。
実際の東京キャリアフォーラム必勝法については別記事でまとめたいと思いますので、ぜひご覧いただければ嬉しいです。
企業は『●●●万円を払って取りに来ている!!』
少し前述しましたが、企業はキャリアフォーラムの参加にお金を払っています。
これはある企業の面接に参加し、面接の責任者から最終面接の場で教えてもらった話なのです。
どうやら企業は数百万円をたった数日、小さな面接ブースや企業展示ブースを出すために支払っているのです。
企業には必ず部署ごとに予算というものが毎年あります。
予算のかけ方は会社によって様々だと思いますが、潤沢に採用活動に予算をかけられる企業は実際には少ないのではないかと思います。
企業はその切り詰めた予算を用いてキャリアフォーラムに参加するのですから、もちろんその『成果』を会社に持ち帰らないことには意味はありませんし、会社の上層部から大目玉を食うことでしょう。
以上の理由から企業はキャリアフォーラムでの採用に相当な熱意を注いでいます。
キャリアフォーラムで海外(※アメリカ)就職はできるのか?
海外就職できるのかというところですが、基本的には難しいと考えていただいて良いかと思います(※アメリカの場合)。
やはりなんと言っても海外就職の要件は、その国で合法的に長期的に働く資格をすでに有しているかというところが非常に重要です。
そのため、なかなかビザなしでは海外就職を叶えることは難しいでしょう。
しかし実際に大学院などで専門的な分野について学び、専門性の高い人材や市場価値の高い人材、つまりその企業がビザのサポート費用を出しても良いと考える人材になれば話は別となります。
まとめ
この記事でお伝えしたかったことは以下の点です。
- 東京サマーキャリアフォーラムが穴場
- 場数を踏むためにできる限りキャリアフォーラムには参加する
- 採用側は高いお金を払い『採りに来ている』
- 海外就職は基本的に難易度が高く、ビザ要件次第という要素が強い
実際にどのようにして私が東京キャリアフォーラムで多くの内定をキャリアフォーラムで得ることができたかについてこちらの別記事で具体的に紹介しています。

ぜひ短い就活期間で大手企業からの内定をものにしましょう!
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