
東京キャリアフォーラムは就活の場としてはすごく穴場だと思います。実際にFランの僕でもしっかり対策を行い多くの内定を手にしました。
『留学から帰ってきて初めての就活』『初めてのキャリアフォーラム』『キャリアフォーラムは2回目だけど前回うまくいかなかった』
そのような方はこの記事を読んでいただければ、なにか気づきがあると思います。
実践的で必ず役に立つと思いますので、ぜひ参考にして大手内定を手にしてください!
僕のバックグラウンドですが、Fラン大学に入学し、純ジャパで非常に英語が苦手だった私がTOEIC965を大学2年生の時に取得しました。
その後3年生の時にアメリカの大学に編入、卒業しました。
新卒で入社した企業は『東京キャリアフォーラム』で内定をもらった企業です。
しかし、現在は転職をし外資コンサルで勤務しています。
留学中は会社説明会に行けず、応募資料の郵送などができず、非常に就活が難しかった覚えがあります。
しかしキャリアフォーラムで、結果として良い就職先を見つけることができましたので、皆さんの参考になればと思います。
本記事の目次は以下の通りです。

キャリアフォーラムについて
ご存知の方も多いかと思いますが、キャリアフォーラムとは何というところから解説していきたいと思います。
簡単に言ってしまえば『最も内定がとりやすい就職フェア』だと思います。
キャリアフォーラムを運営するディスコ(DISCO)のCFN(キャリアフォーラムネット)から抜粋した公式の説明は以下の通りです。
『キャリアフォーラムは、1987年にボストンから始まりました。そして今では海外の大学・大学院で学ぶ留学生をはじめとするバイリンガルの人財にとって、欠かすことのできない貴重な就職活動のスタンダードとなっています。』『開催地もボストン、ロサンゼルス、サンフランシスコ、東京、大阪、ロンドン、シドニー、上海へと広がり、多くのグローバル企業と優秀なバイリンガル人財との出会いの場をプロデュースしています。』参照先:https://careerforum.net/ja/event/
近年開催地を急激に広げ様々な留学中の日本人や日本に留学する外国人留学生の就職活動のスタンダードとなっています。
振り返って見るとキャリアフォーラムを使って非常に簡単な就活を実現できたと思います。
また、キャリアフォーラムなしでは今の人生どうなっていたかわからないというくらいの、留学生参加必須のジョブフェアです。
今留学中の皆さん、留学から帰って来た皆さんも必ず参加するようにしましょう。
キャリアフォーラムの種類と開催時期について
- ボストンキャリアフォーラム(11月):240社参加
- 東京キャリアフォーラム(6月、12月):100社参加(夏)
- 大阪(京都)キャリアフォーラム(7月):10社参加
- ロンドンキャリアフォーラム(4月):23社参加
- シンガポールキャリアフォーラム(9月):5社参加
- ロサンゼルスキャリアフォーラム(3月):56社参加
- 外国人材のためのキャリアフォーラム(2月):28社参加
- 上海キャリアフォーラム(10月):26社参加
- Accounting&Consultingキャリアフォーラム(10月):11社参加
- 留学経験者のためのキャリアフォーラム(7月):38社参加
すごく多いですよね?(笑)
私が参加していた時より多くのキャリアフォーラムが出て来ています。
また参加企業も増えているように思います。
この流れはグローバル人材の採用のニーズの増加に乗ってどんどん増えていくのではないでしょうか。
なぜ、東京キャリアフォーラムが『穴場』であるか?
結果、私はこちらで新卒採用をいただいた企業から内定をいただきました。
また他にも多くの企業から内定をもらい、面接は受けられないほどアポイントをいただきました。
印象と難易度ですが、間違えなく『簡単で穴場』です。
それには大きく2つ理由があるかと思います。
- 6月末という開催時期
- 学生の質がボストンと比べると低下する。
簡単で穴場な理由①:開催時期
『6月末という開催時期』について、一見、『いやいや、就活としては遅すぎでほとんど企業も採用を決めてしまっているでしょう。』と考えられる方が多いと思います。
しかし実際もし企業が取る気なかったら大金を払ってキャリアフォーラムになんて参加しません。
採用する企業側の立場に立ってみて考えてみます。
おそらく、グローバル人材の採用について、キャリアフォーラムに参加する企業は戦略的に『東京キャリアフォーラム』にかけていると思います。
もちろん通常のルートからグローバル人材を何人かは採用するかとは思います。
しかし毎年参加しているキャリアフォーラムで必ず企業は●●人を採用するぞという前提で通常の一般選考を行い、毎年予算通りに採用をするのです。
また6月末という時期は、基本的には企業は一般採用活動の終盤に差し掛かっています。
その企業の予算通りの採用人数にまだ到達していない場合は、必ず予定していた採用の人数に合わせるために、採用する意志が働きます。

ですので、6月という採用時期は間違えなく就活にプラスに働くと考えてよいと思います。
簡単で穴場な理由②:学生の質がボストンより低下する
『学生の質がボストンより低下する』という点について説明します。
これは6月末という採用時期にも関係しています。
採用時期が遅いことにより、非常に優秀な人材はすでに内定を決めていて、東京には来ないことが多いです。
しかし前述の通り、企業の採用人数は基本的には年間で●●人と決まっており、企業は人を採用しなければなりません。
そうすると自ずと就職の難易度が下がるのは当たり前の話です。
もちろん企業の採用する意志が強ければ、レジュメに関してもより深くみていくのではないでしょうか。
また、参加のハードルが低いというのも『学生の質がボストンより低下する』ということに繋がります。
ボストンと比べて交換留学生が非常に多く、相対的に優秀な人材の割合はボストンより必ず劣ります。
そうした中である程度のレジュメを準備し、企業の面接に対する対策をしておけば、他の参加者と比較された際に、内定を勝ち取るということが容易にできるのです。
実際の東京キャリアフォーラム必勝法については別記事でまとめたいと思いますので、ぜひご覧いただければ嬉しいです。
企業は『●●●万円を払って取りに来ている!!』
少し前述しましたが、企業はキャリアフォーラムの参加にお金を払っています。
これはある企業の面接に参加し、面接の責任者から最終面接の場で教えてもらった話になります。
どうやら、企業は『数百万円』をたった数日、小さな面接ブースや企業展示ブースを出すために支払っているのです。
企業には必ず部署ごとに予算というものが毎年あります。
予算のかけ方は会社によって様々だと思いますが、潤沢に採用活動に予算をかけられる企業は実際には少ないのではないかと思います。
企業はその切り詰めた予算を用いてキャリアフォーラムに参加するのですから、もちろんその『成果』を会社に持ち帰らないことには意味はありませんし、会社の上層部から大目玉を食うことでしょう。
以上の理由から企業はキャリアフォーラムでの採用に相当な熱意を注いでいます。
以下の記事にもボストンキャリアフォーラムの比較と合わせて記載していますので、合わせてご確認ください。

実際に僕が申し込んだ会社(例)※内定した会社を含む
実際に私が参加したキャリアフォーラムは2016年のものでしたが、すでにページが削除されていますので、昨年の参加企業リストをご確認ください。
https://careerforum.net/ja/event/tks/companylist_46/
258社も参加しているんですね。
年々増加しているようですので、2020年もこの企業数もしくはそれ以上の企業が参加すると思われます(コロナの影響で減る可能性もありますが)
様々企業は参加していますが、私は実際に以下の企業(例)に申し込みをし、7割以上の企業との面接にこぎつけました。
- 日本生命
- オリックス
- 三菱自動車
- 三菱電機
- いすず自動車
- SUBARU(当時は富士重工業株式会社)
- 双日
- デンソー
- ニコン
- 日立オートモティブシステムズ
- 日立製作所
- 古河産業
- ヤマハ発動機
- 阪和興業
- 三菱商事
- ソフトバンク
- イオンモール
- オムロン
実際にはもっと書類の段階で申し込みをしましたが、書ききれないので省略しています。
ここでお伝えしたいことは、とにかくたくさんの申し込みを行うことです。(後述)
企業をみて、日本企業ばかりだと思われるかもしれませんが、私はその時ある程度の軸を持って申し込みをしていました。
日系企業に申し込んでいた理由、当時の就活の軸と海外勤務の話
日系企業に絞っていた理由は以下の通りです。
- 海外の駐在を経験したかった
- 海外留学を通して日本のものづくりやサービスを世界に広げるビジネスに興味が湧いた
- 外資系企業をあまり知らなかった。
- 外資系企業の選考が終わっていることが多かった。
特にその当時の一番の目標が若いうちに海外駐在を経験し、海外で働くと言うことでした。
そのため、日系企業、特にグローバル企業で規模の大きな会社を選択するようになりました。
ここは皆さんさまざまな理由があるかと思います。
外資系企業で海外勤務ができるのか?と言うことをよく聞かれることがありますが、実際に勤務できるケースは稀かと思います。
なぜなら外資系企業は、その企業のヘッドクオーターが海外にあり、日本はあくまでも営業所や工場などの建てつけだからです。
また、グローバル全体の意思決定に大きな影響力を持っておらずビジネスも単調になりがちです。
そのため、もちろん日本から海外の本社に出向するといった話は稀ですし、可能性としては日系企業に大きく劣るかと思われます。
絶対に対策すべきこと
とにかく事前に申し込みをしまくる
これは本当に時間がかかりますが、もっとも大事なことです。
少しでも興味のある企業には申し込みをしましょう。
最終的にその会社に絶対に入ることがないと思っていてもまずは申し込みをしましょう。
留学生の就活で多いのが、『就活慣れ』をしていないことです。
私も実際そうだったのですが、留学先の大学を卒業し帰国したのが6月で一般的に就活は終盤に差し掛かり、一般募集を停止している企業も多くありました。
その中で、東京キャリアフォーラムという短期決戦の中で内定を手にしなければなりません。
もちろん『慣れる』ことに時間を使っている暇はありません
やりながら『慣れる』これに尽きるのです。
企業とのメールのやりとりやESの書き方、全て慣れが内定に繋がりますので、ぜひたくさんの企業に申し込みをしてたくさんの企業と面接のアポイントメントを取れるようになりましょう。
面接の量を増やす
次にたくさんの企業に申し込んだら、いくつかの企業から面接のアポントメントを取れているはずです。
もしキャリアフォーラムのスケジュールが面接でうまる気配がない場合は、とにかく事前に面接を入れるようにしましょう。
特に、面接は1日目に入れるべきです。
これは1日目でほとんどの企業がある程度内定者に目星をつけ、2日目にはほとんど新規で採用面接を行うことが少なくなるからです。
面接のアポイントが大量にとれスケジュールがダブルブッキングするようであれば、興味のない企業の面接をこの時点で容赦無く切りましょう。
会社の中期経営戦略やビジョンを確認する
さて、ここまではあくまでも『行動論』で話してきましたが、ここからは、
『どうすれば書類や面接をパスするか』と言う点について深掘りします。
私がやってもっとも効果的であったのが『会社の中期経営戦略やビジョンを確認する』そして、それを自分のキャリアに落とし込むと言う点です。
これをしっかりできている就活生は非常に少ないです。
特に東京キャリアフォーラムという短期決戦、また就活慣れをしていない就活生が集まる中では、他の就活生に確実に大きな差をつけることができます。
私も『よく調べてるねえ』『当社にぴったりだね』といった声をかけてもらえるきっかけが増えたのは、これを行ったからです。
では、『会社の中期経営戦略やビジョン』とは実際どのようなものでしょうか?
それは会社がまだ成し遂げていない、会社が描く理想像です。
それを『あなた自身のビジョンに組み込むこと』が非常に効果的であると言うことです。
例えば、その会社がアメリカでの事業規模を拡大し20〇〇年までに〇〇〇〇億円の売り上げを利益率の高い米国であげたいと中期戦略で掲げているとしましょう。
あなたはこのようにその会社を希望した理由を『作る』ことができます。
『貴社は、米国での事業規模を拡大し会社のさらなる利益創造をするという中期戦略を掲げていらっしゃいます。私は実際アメリカに留学し日本企業や日本製品の知名度に関して、〇〇という課題を感じることが多々ありました。その際、日本の素晴らしいものづくりを米国に拡大して米国をはじめとして世界中の人々の生活を豊かにしたいと考えるようになりました。貴社の中期戦略を拝見し、米国で留学をした経験を活かしさらに自分自身も成長できると確信しました。』
すこしざっくりとして具体性が薄れるので理由としては弱いですが、実際に中期戦略や会社が出しているビジョンなどの戦略を見ることで、必ず入社理由の裏付けにできる『キーワード』がゴロゴロと転がっているはずです。
また実際に大手企業に入社してわかったことなのですが、会社が作る中期戦略などで組み込まれるキーワードは、朝会や四半期の全体集会などで、社内で広く知らしめられている可能性が非常に高いです。
ぜひ活用してみてください。
一例までにパナソニックの中期戦略資料をあげておきます。
https://www.panasonic.com/jp/corporate/ir/pdf/20190509_vision_j.pdf
他、もう少し詳しくみたい方は、有価証券報告書やアニュアルレポートの参照をお勧めします。
https://www.panasonic.com/jp/corporate/ir/reference.html
あなたがその会社で何をしたいか、定年までのキャリアプランを考える
その会社のキャリアに具体性を持たせることが非常に重要です。
うわべだけではなくて、実際に自分がその会社で定年まで勤め上げるようなイメージをつくることは採用担当者に安心感を与えます。
例えば、あなたがグローバル人材で将来海外駐在したいが、その会社で海外勤務ができるのが30歳の責任者クラスからなのであれば、例えば・・
入社後営業として、幅広い商材に携わり多くのマーケティング手法などについて広くも深く学びたいです。また同時に、マーケットによって市場の性質が大きく異なることを理解しているため、30歳程度までに様々なエリアを担当したいです。
その中で、特に強みとしたい商材を最前線で特有のエリア(例:アメリカ)で拡大するため、30歳ぐらいでアメリカでの勤務を希望します。
その後は日本に帰国し日本にもそのノウハウを共有することで米国市場の拡大のみならず別の市場にも影響力を展開します・・・・・
などといった形で面接を前にしっかりと将来像を具体的に持っておくことが大事です、
そうすることで、あなたの『やる気』と『本気度』を会社に示すことで内定に一歩近づくことができるのは確実です。
逆にこれができていない場合は確実に落ちますし、私もなんども『なんかぼんやりしているよね』と言われる結果となりました。
その会社の事業の中で興味のあるものを最低3つは選び、具体性を持たせる
実際に具体性を持たせるまでは良いのですが、
『うちじゃそんなキャリアは一部の人だけなんだよねえ』というような返答を受けることもあります。
その場合に対処するためにも必ず会社のことには広く深く調べておくことが大事です。
そのような返答があった場合には、『それでも御社で働きたい』と言うこと、また別の事業や側面に興味があることを伝えられるようにしておきましょう。
面接はウケを狙う
これは僕の実際の話なのですが、内定をもらった大手企業の面接は計3回ありました。(1日間で)
上に書いた通り短期間で対策はしたのですが、実際ほとんどそのような技を使うことがなく内定までたどり着きました。
しかし僕がなぜ採用されたかと言うと、『面接の場でウケを狙うこと』に徹したからです。
面接官や会社にはよりますが、その会社の面接が和やかで笑顔が溢れる場であれば、面接官に合わせて、とにかく笑顔で元気よく話すことが大事です。
色々なエピソードの話で大笑いして3回の面接が終わり内定をいただきました。
結局何をみられていたのかというと、『自然な大人のコミュニケーションがとれるか』『一緒に働いて楽しいか』『環境に適応できるか』そういったところをみられたのかと思います。
私もサラリーマンとなり、採用活動に若手として参加することがありました。
実際に評価シートのようなものは存在し、もちろん経歴などは評価しました。
しかし、面接まできたら、『この人はしっかりとコミュニケーションを取ることができるのか』というところが他者との比較になることが多いです。
ぜひ、緊張しすぎずに自然体で面接官の興味の湧く話、面接官を惹きつける話をできるように心構えをしておきましょう。
まとめ
色々と書きましたが、キャリアフォーラムに必要なのは『事前に相当の対策をすること』です。
東京キャリアフォーラムは、就活生の質がそこまで高くない、企業は全力で取りに来るという点で『穴場』という話をしました。
これは間違えありません。
事前に対策をして周りと差をつけることが内定への近道です。
そのためにできることはいくつかあります。
例えば、『中期経営戦略』などの開示資料やビジョンを確認し、自分自身がその会社で働いているビジョンを明確にするという事が有効であるという風に実体験に基づき紹介いたしました。
他にも対策できる点はあるかと思います。
『これが採用担当者にハマった!』という点があれば、それを他の企業の対策にもどんどん展開することが非常に重要です。
応援しています、頑張りましょう!